StarTrackers-人物紹介ブログ

経営者、実業家、芸能人、Youtuberなどの人物像や経歴や活動内容についてご紹介します。

星野佳路の経歴や人物像は?星野リゾート成功への道のりとは?

高いレベルのおもてなしや極上の空間づくりが特徴の星野リゾートは、北海道から沖縄まで様々な地域に施設が展開されています。非日常的な体験ができ、多くのファンを持つグループです。

そんな星野リゾートを運営しているのが、“リゾート再生請負人”とも呼ばれている星野佳路氏です。その経営手腕が大きく評価されている人物ですが、これまでの人生は平坦な道のりではなかったと言います。

今回は、星野佳路氏のプロフィールや生い立ち、経歴などをご紹介し、どういった人物であるのか迫っていきましょう。

人生や仕事で大切にしていることなどもご紹介していくので、星野佳路氏について知りたい方はぜひ参考にしてください。

星野佳路のプロフィール

星野佳路のプロフィール

星野佳路(Facebookページより)
名前 星野 佳路(ほしの よしはる)
生年月日 1960年4月29日
出身地 長野県北佐久郡軽井沢町
居住地 軽井沢
最終学歴 慶應義塾大学経済学部卒業、米国コーネル大学ホテル経営大学院修士課程修了
職業 星野リゾート代表取締役社長
趣味 スキー(年間60日のスキー滑走を目標としている)

星野佳路の生い立ち

長野県北佐久郡軽井沢町で誕生した星野佳路氏には、3つ年下の弟がいます。星野温泉旅館の4代目として生まれ、軽井沢町立軽井沢中部小学校に入学しました。

その後、慶應義塾中等部に進学し、アイスホッケー部に所属します。全国大会にも出場し、優勝を経験するほどの腕の持ち主です。

高校は慶應義塾高等学校へ進学し、中学と同様アイスホッケー部に所属します。そこでも国体に出場し大きく活躍しました。

その後、慶應義塾大学経済学部へと進学し、慶應義塾体育会スケート部(ホッケー部門)において1年目からレギュラーを獲得します。3年生では主将を務め、多くの部員をまとめ上げました。

当時は「アイスホッケーがうまくなりたい」「チームを強くしたい」といった想いが強く、体力的に限界になりながらも我武者羅に練習をしていたと言います。その結果、学生選抜に入り、海外大会へも出場しています。

大学卒業後はアメリカにあるコーネル大学のホテル経営大学院でホテル経営について学び、1986年に修士課程を修了しています。

星野佳路の経歴

星野リゾート代表取締役社長を務めている星野佳路氏ですが、最初から星野リゾートで働いているわけではありません。

ここからは星野氏の経歴についてご紹介します。

実家を退社し再度アメリカへ

実家を継ぐために留学し、コーネル大学でホテル経営学を学んだ星野佳路氏ですが、アメリカの日本航空開発に現地採用され、会社員として働いていました。

しかし、父親に呼び戻されたことをきっかけに日本へ帰国し、星野温泉の代表取締役として入社します。そこでは星野氏の経営方針が組織内外に受け入れられず、約半年で退社を決意しました。

その後、再びアメリカへと渡った星野佳路氏はシティバンク銀行においてリゾートホテル事業の債権回収業務を担当し活躍していました。しかし、星野温泉株主や役員などから再度呼び戻され日本へと帰国します。

再び代表取締役に就任

1991年、星野佳路氏は星野温泉の4代目当主として代表取締役に再び就任します。当時、温泉旅館の運営のみだった経営を「軽井沢に閉じこもっていてはいけない」と判断し、「軽井沢を超えた場所で運営をする会社にする」というビジョンを掲げ、事業を続けました。

その結果、宿泊施設の運営だけではなく軽井沢高原教会や内村鑑三記念堂などのブライダル事業など、新規拡大も行いながら活躍の場を広げていったのです。

星野リゾートになってから現在に至るまで

1995年には星野温泉から「星野リゾート」に社名を変えています。そして1999年には山梨県小淵沢町にあるデザインホテルの「リゾナーレ」を、リゾート再生案件として引き受けます。スタート時の平均稼働率は40%を切っていましたが、2004年には黒字化に成功しました。

2003年には東北にあるスキー場「アルツ磐梯」の経営に参加し、業績を立て直した人物の1人として活躍します。その結果、星野佳路氏の経営再建事例が注目を浴び、星野リゾートも軽井沢の老舗リゾート企業ではなく「日本のリゾート運営会社」として世界中から注目を集めるようになったのです。

2005年には星野温泉で約100年もの歴史を刻んできた旅館を閉館し、「星のや 軽井沢」を開業しています。おもてなしは世界の水準をベースにして考え、開業時から大きな話題を生みました。

その後も京都や竹富島など、様々な地域に「星のや」を開業し続けています。

星野佳路の人物像

星野佳路氏は基礎を大切にしている人物です。学生時代に続けてきたアイスホッケーでは「うまくなりたい」という強い想いから日々練習を頑張ってきました。それと同じように良い経営者になるために自分の感覚ではなく「教科書」に頼ることを意識してきたと言います。

星野リゾートの経営でも「経営者が最初にやるべき仕事はビジョンの設定」と教科書にも書いてあるように、「軽井沢を超えた場所で運営をする会社にする」というビジョンを掲げて経営を立て直すことに成功しています。

コーネル大学でホテルの経営学について学んでいても、良い経営者にすぐになれるわけではありません。しかし、実家を継いで実際に経営を任されたため、不安を抱えながらも日々模索を繰り返していきました。

そうした中、やはり基本が大切だと気が付き、ビジネス書や組織論が描かれている教科書に頼ろうと考えたのです。

そして教科書に記載されている基本を徹底して行い、その後自分たちの個性を育てていくことが大切だと星野佳路氏は考えています。土台がしっかりとしていなければ個性を積み重ねても良い経営者にはなれず、良い旅館も作れないでしょう。

星野佳路氏が実際に影響を受けた教科書としては、マイケル・ポーターやミンツバーグ、ドラッカーといった人物たちの書籍が挙げられています。

ビジネスや経営について学びたいと考えている人は、ぜひチェックしてみましょう。

星野佳路が人生や仕事で大切にしていること

星野佳路氏が人生だけではなく仕事をする上で大切にしていることは「ストレスを少なくすること」だと言います。

例えば、趣味のスキーもその1つです。仕事から離れられる趣味の時間を見つけ、年間で60日間スキー滑走という目標を掲げています。

スキーをする際にはアシスタントとスケジュールを相談し、遊びの時間を確保してから仕事の計画をしていると言います。最初に好きなことを計画し、残りの時間で仕事をするのであれば目標があるので計画的に仕事ができ、効率もアップするでしょう。

また、星野佳路氏は「3ない主義」も大切にしています。

  • 行きたくないところには行かない
  • やりたくないことはやらない
  • 会いたくない人には会わない

上記の3つを主義としてストレスを避けて生活をしているようです。限られた期間内で仕事を全うできるよう、本当に必要なことのみを実行に移しています。

星野リゾート成功への道のり

星野リゾートが成功へと歩んだ道のりは決して平坦ではありません。なぜ、これほどにまで大きな発展を遂げたのか、それには「フラットな組織」が関係しています。

アメリカから帰国後、実家の温泉旅館の経営を任された星野佳路氏ですが、同族経営特有のしがらみがあり、辞めていく人材も多かったと言います。そのため、経営での最初の課題は「人材の確保」が最優先だったのです。

しかし、良い人材が入ってこなければ意味がありません。そのため、同族経営特有のしがらみを払拭し、社員同士が何でも言い合えるフラットな組織を作ろうと星野佳路氏は考えます。

旅館の経営では、お客様と接する機会の多いスタッフが毎日様々なケースに遭遇します。その中で、自分で考えて判断しなければいけないケースはたくさんあるので、トップに言われてから動くのではなく、自分自身の判断で行動できるような人材が必要となります。

現場から生まれたアイデアや発見をスタッフ同士で共有するためにもフラットな議論が必要です。役職に関わらず様々な意見を言い合える環境があれば、若い人材にも発言権があり、不満や不安の払拭にもつながります。

悩みがあれば議論によって解決もできるので、若手も大きく成長できるでしょう。トップが「こっち」と決めれば話は早いです。

しかし、実際に現場にいる人物でなければ分からないことはたくさんあります。現場で起こっていることを多く知っている人物らが議論をし、答えを導きだした方が正しい判断ができると考え、星野佳路氏はフラットな組織づくりを大事にしています。

フラットな組織づくりのための議論が実施されなければ、星野リゾートがここまで成長してこれなかったと予想できます。

星野佳路の評判やイメージは?

実際の星野佳路氏に関する評判やイメージをご紹介します。

星野氏に対するインタビュー動画を観た感想です。基本の徹底がいかに大切なのか、動画を観て学んだ人も多かったようです。

前述したように、星野氏は基礎を大切にしています。これから何かを始めようと考えている人は、基礎を確立してから物事を始めた方がうまくいくかもしれません。

 

こちらも星野氏による動画インタビューを視聴した人の感想です。自分が行っているビジネスでも勉強になる発言をしていることがうかがえます。

まとめ

星野リゾートを確立し、世界に日本のすばらしさを伝えている人物でもある星野佳路氏についてご紹介してきました。星野佳路氏は、決して平坦な道のりを歩んできた人物ではありません。時に躓きながらも基礎を大切にし、星野リゾートの再建に励んできました。

口コミにもあるように、学べる発言を多くしている人物でもあります。星野佳路氏のインタビュー記事や動画を参考にしながら、自身の仕事に活かすのもおすすめです。今後の活躍にも注目していきましょう。