東洋経済新報社という名前は、社会人であればほとんどの方が名前を聞いたことのある有名な企業だと思います。とくに、1895年に創刊され今もなお多くの人に読まれている『週刊東洋経済』は、現在も発刊されている雑誌としては日本最古のものです。
その他にも、1936年創刊の『会社四季報』は全上場会社の基本データから綿密な取材を基にした独自の業績予想などが掲載されている、経営者必携の雑誌として知られています。
今回は、そんな東洋経済新報社の代表取締役社長として活躍している田北浩章氏についてご紹介していきたいと思います。
田北浩章氏のプロフィール
田北浩章氏のプロフィールや経歴についてご紹介していきます。
名前 | 田北浩章(たきた ひろあき) |
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生年月日 | 1960年8月16日 |
出身地 | 大分県杵築市 |
居住地 | - |
最終学歴 | 慶應義塾大学経済学部 |
職業 | 株式会社東洋経済新報社代表取締役社長 クオリティメディアコンソーシアム代表幹事 |
趣味 | - |
田北浩章氏は大分県出身で、大分県立杵築高等学校卒業後に上京し、慶應義塾大学経済学部を卒業しています。
大学卒業後すぐの1985年4月に東洋経済新報社に入社。『オール投資』や『週刊東洋経済』編集部での仕事を経て1999年月刊誌『ベンチャークラブ』の編集長に就任しました。
2005年には『会社四季報』の編集長に就任。その後も同社での活躍を続け、2022年12月に代表取締役社長に就任しました。
現在は代表取締役社長として東洋経済新報社を牽引する傍ら、TBSテレビの「がっちりマンデー!!」という生活情報バラエティ番組の中の「僕たち上場しました」特集においてゲストコメンテーターとしても出演しています。
また、2023年からは日本のデジタル広告の品質の改善に注力する団体「クオリティメディアコンソーシアム」の代表幹事も務めています。
田北浩章氏の経歴
1985年 | 株式会社東洋経済新報社入社(編集局) |
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1999年 | 月刊「ベンチャークラブ」編集長に就任 |
2005年 | 「会社四季報」編集長に就任 |
2006年 | 第一編集局次長に就任 |
2011年 | 取締役編集局長に就任 |
2012年 | 取締役執行役員編集局長に就任 |
2016年 | 常務取締役に就任 |
2018年 | 常務取締役執行役員ビジネスプロモーション局長兼デジタル事業本部長に就任 |
2020年 | 専務取締役執行役員ビジネスプロモーション局長に就任 |
2021年 | 専務取締役に就任 |
2022年 | 代表取締役社長に就任 |
田北浩章氏は大学卒業してすぐに東洋経済新報社へ入社し、そこからずっと同社で活躍を続けてきました。
月刊『ベンチャークラブ』は起業家応援マガジンとしてかつて発行されていた雑誌です。2005年に編集長となっている『会社四季報』は、3600社以上の上場会社への徹底取材による中立・客観的な企業分析と業績予想数字を掲載しており、「投資家のバイブル」などと呼ばれる事もある東洋経済新報社の看板雑誌でもあります。
ちなみに、月刊『ベンチャークラブ』は現在はもう発行されていないのですが、東洋経済新報社のもうひとつの看板雑誌『週刊東洋経済』では毎年「ベンチャー特集」が組まれています。
起業家を応援する、役に立つ事をするというのは、「健全なる経済社会を牽引する」という経営理念を掲げている東洋経済新報社の「理念」にぴったりの取り組みだと言えます。就活を控えた大学生向けの『就職四季報』も、同じ理念に則って発行されているのでしょう。
田北浩章氏の言葉から見る東洋経済新報社の「これから」
東洋経済新報社は、日清戦争が終了した年に創業されました。それから125年あまりの間、設立者である町田忠治が掲げた「健全なる経済社会を牽引する」という理念に沿って事業を展開してきました。
そんな東洋経済新報社の「これから」について、田北浩章氏の言葉から読み取って行きたいと思います。
田北浩章氏率いる東洋経済新報社のパーパス
2023年、東洋経済新報社は社員投票でパーパスを決定しました。パーパス(Purpose)というのは、「自社は何のために存在するのか」「事業を行うにあたって大切にする事は何か」といった企業の存在意義を指しています。
決定されたパーパスは『まじめな「異論」で、未来を拓く』。東洋経済新聞の魅力のひとつでもある「まじめさ」を貫き、時には世間を恐れず異論を唱える、そして輝く未来の意思決定に役立ちたいという想いが込められているそうです。
「クオリティメディアコンソーシアム」の代表幹事として
先述のプロフィールでも少し触れていますが、現在田北浩章氏は「クオリティメディアコンソーシアム」の代表幹事も務めています。
「クオリティメディアコンソーシアム」とは、株式会社BI.Garageと有力メディア30社が運営する団体で、日本のデジタル広告の品質を改善するために活動を行っています。
現在、デジタル広告の需要が増える一方で、スパムや詐欺目的など悪質な広告も増え続けています。膨大な情報の中で、クオリティメディアコンソーシアムに参加するメディアは「良質なメディアのネットワーク」であることを担保し、質の高いメディアを作り、健全なインターネット環境の創出に務めています。
もちろん、東洋経済新報社もクオリティメディアコンソーシアムの一員として、今後も質の高いメディアを世に送り出していくのです。
まとめ
東洋経済新報社の社長である田北浩章氏についてご紹介しました。大学を卒業して約40年間東洋経済新報社の発展に尽力してきた田北浩章氏。
125年間大切にされてきた「健全なる経済社会を牽引する」という理念を踏まえつつも、新しく設定されたパーパスである『まじめな「異論」で、未来を拓く』という言葉を胸に、現代に生きる人々の「役に立つ」メディアの創造に邁進していくのでしょう。
今後の田北浩章氏や東洋経済新報社の動向にも注目していきたいと思います。